第十一区画

   【真実は何処にありますか?】
さて、本文は以上なのですが、この機会にもう一件
書きたい事があるんで、書いてしまいますよ。
以前、使用済み核燃料の専用輸送容器、キャスクと
いうのですが、実際に使用済み核燃料が入っている
容器を、一般の見学者が触っている映像が公開され
た事がありました。
キャスク(資料映像)
この映像について、一部の反対派の方々から「原発
についての誤った認識を助長するものであるから、公
表を中止せよ」という抗議文が来た事があるんです。
この話。おかしいと思いませんか?
このキャスクに触れている映像は現実にあった事実
を撮影したものです。
実際にこういう事をしました。しています。こう言う事
をしても全く問題なかったんですよ。と、そういう映像
なわけです。
つまり、この映像にはキャスクに収められている限
り、使用済み核燃料と言えども、その輸送容器に人が
触れても問題ないくらい、実際に放射線が遮蔽されて
いるという事実があるわけです。
ついでに言えば私自身もキャスクに触った事があり
ます。ちなみに表面は内部の核燃料の放熱で生暖か
いです。
この事実に対して「誤った認識を助長する」というの
はおかしな話ではありませんか?
犯罪者が英雄扱いされている映画を見せて「誤解を
招く表現がされている」と抗議されるのなら解ります。
先日のNHK の人気番組「プロジェクトX」で放映さ
れた「あさま山荘・衝撃の鉄球作戦」という番組で、当
時の事実に沿わない表現がされていたとして苦言が
呈されたという話。これも解ります。
「事実を歪めているモノ」に抗議をするのは正当な
事だと思います。
でも、「事実」に対して「事実を公表するな」というの
は間違った事ではないでしょうか?
極端な言い方をしてしまうと、『真実を示すな』と言わ
れている事になるんですから。
先ほども書きましたが、私は反対運動をする方の意
見も尊重しているつもりです。
実は今書いているこの文章にしても、おそらく反対
意見をお持ちであろう方から「こういう話があるのを知
っていてやっているのか?」という意見を戴いたので、
誤解を解く為、事実関係を示す必要を感じた為に書い
ているんです。
このようにちゃんとご意見を聞いて、真摯に受け止め
て、自分なりに誤解をといて戴けるように説明をしてい
るつもりです。
ですが、私は間違った手段で反対を唱えるという行
為は許容できません。
反対するのであれば、反対の根拠として事象を示す
のであれば、真実を以って示して欲しいと思います。
例えば、仮に「実際にプラント周辺の放射線を測定し
たら異常に高い値を検出した」という事実があったとし
て、それを示されたとしたら、私自身、プラントに疑念
を持って、事実関係を調査し、必要な対処をします。
噂話や想像や憶測ではない、確固たる真実を以っ
て主義を唱えるようにすべきだと思います。
ぜひ、原発問題に関わらず、反対賛成を問わず、
「主義、主張」があるのであれば、それを真実の元に
示すようにするべきだと、私は考えています。
§ 第十二区画
【やっと「終わりに」です】
以上、本来別冊にしようかと思ってた部分を新刊一
冊に纏めてしまった関係で、えらいページを割いてし
まってますが、このお話はおしまいです。
これが少しでも原子力の誤解を解く手助けになれ
ばと切に願っておるところであります。
ではでは、こんなカタい上にえらい長い文章を最後
まで読んでいただきまして、本当にありがとうござい
ます。
謹んでお礼申しあげて、文末の言葉と致します。
2002.08.11.
cEiFYE Abel.
E-Mail : eifye@luna.email.ne.jp
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