第八区画

【放射能は漏れているか?】
■「日本の原発は今までは放射能を一切出していま
せんと、何十年もウソをついてきた。でもそういう
ウソがつけなくなったのです。」
これはある意味正しいと言って良い思います。
一昔前までは「殆どゼロ」である事を「ゼロ」と言って
いたようですから、これをウソだと言えば確かに厳密に
数値的にゼロではありませんのでウソという事になりま
す。
考えようによりますが、個人的にはウソがつけなくな
ったというよりは、より詳細に説明するスタンスに変わ
って来たという事だと思います。
ですが環境に影響があるような放射性物質の排出
は限りなくゼロであるとは言えると思います。
これも排気塔のモニタ数値がリアルタイムに公表さ
れていますから、ぜひ確認してみて下さい。
http://www.tepco.co.jp/fukushima1-np/monitoring/hai
ki3.htmlで確認できます。
見ていただけると解りますが、10cps未満程度の自然
放射線と大差ない数値が出ています。
■「原発にある高い排気塔からは、放射能が出てい
ます。出ているんではなくて、出しているんですが、
二四時間放射能を出していますから、その周辺に住
んでいる人たちは、一日中、放射能をあびて被曝し
ているのです。」
前述の放射線モニタの数値の通り、確かに極微量
ですが出ています。が、その量は天然の放射線によ
る被曝と差は無いレベルである事を明記する必要が
あると思います。またこれを以って毎日被曝している
のですと書くのは適正ではないと思います。
(浜岡原子力発電所の例)
原発の周辺住民以外の人も、地球には天然の放射
線があり、宇宙からは宇宙線と呼ばれる強い放射線が
降り注ぎ、石炭や大理石にはウランが含まれ、全ての
食品、飲料水には射性同位元素が極微量含まれてい
ますので、この世界に生きている限り誰でもみんな一
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日中放射線を浴びて体外体内とも被曝し続けている
のが現実なのです。
重要なのは原発か、天然かではなく、影響がある量
なのか否かという点だと思います。この天然レベルの
被曝をいちいち被曝と言うのは、人が呼吸すると地球
温暖化が促進されますといちいち言って回るような事
と同様で無意味な事です。もっとも「故意に付近住民
が大量に被曝しているかのような誤解を植え付ける」
為には意味がありますが。
■「ある女性から手紙が来ました。二三歳です。便
箋に涙の跡がにじんでいました。『東京で就職して
恋愛し、結婚が決まって、結納も交わしました。と
ころが突然相手から婚約を解消されてしまったの
です。相手の人は、君には何にも悪い所はない、自
分も一緒になりたいと思っている。でも、親たちか
ら、あなたが福井県の敦賀で十数年間育っている。
原発の周辺では白血病の子どもが生まれる確率が
高いという。白血病の孫の顔はふびんで見たくない。
だから結婚するのはやめてくれ、といわれたからと。
私が何か悪いことしましたか』と書いてありました。
この娘さんに何の罪がありますか。こういう話が
方々で起きています。」
これこそがまさに誤った知識が流布されてしまった
結果です。本当に正しい知識をもっていれば、こんな
噂話がいかに信憑性の無いものであるか容易に理解
できます。従って、こんな酷い誤解で差別をする事も
ないはずです。
「原発の周辺では白血病の子どもが生まれる確率が
高いという。」というよく聞く噂話。しかしこれが真実で
あるという確実な証拠はどこに示されていますか?
私の知る限り、少なくとも国内の原発立地県の白血
病発生率が特に高いというデータは見た事がありませ
んし、実際私の住む地元で白血病患者が多いという話
も聞いた事が無いです。もちろん特に結婚に関する
差別も無いです。
差別をするのは現実の原子力発電所を見たことも無
く、正しい知識を得る事も無く、噂の真相を調べもせず
に、ただ耳に入る悪い噂話だけを信じて、誤った知識
に染まってしまった人々です。この例でも原発の実態
を知らない東京の人が差別をしているわけです。
だから何度も書きますが、私は正しい本当の原子力
発電所の姿を知って欲しいと思うんです。
現実の周辺放射線量(数値は公開されています)を
誰もが知っていればこんな差別は発生しないでしょう。
周辺の人々が異常な被曝なんかしていない事が数値
から理論的に理解できますから。
では何故付近住民が被曝していると思ってしまうの
か?
それはどこかで誤った知識を刷り込まれてしまって
いるからです。
その誤った知識の源こそが、今私がコメントを差し挟
んでいる、このような誤った記事を書き連ねた文章や
報道なのではないでしょうか。
本当は出ていない放射性物質を出ていると書き、被
曝なんかしていないのに被曝していると書く。
しかも、本人は本当の現場を知っているという触れ込
みでそんな話を書いているわけです。
ここまで書かれたら断言せざるを得ませんが、この文
章の著者、平井憲夫さんは故意に偽証をしています。
これは攻撃では無く、単なる事実です。
私はあくまでも誤りを正したいだけです。
でもあまりにも真実が歪められた事が書かれていま
す。あまりにもウソが並べ立てられているんです。これ
は放置できるレベルを超えています。
もし私の方が嘘つきだと思われる方がいましたら、ぜ
ひ一度でいいです、原子力発電所を見学に来て見て
ください。
そして実際に自分自身の目と手で原子力発電所周
辺の放射能を確認して見て下さい。
そしてその数値と一般に知られる自然界の放射線の
数値やレントゲンに使用される放射線の数値と比べて
みてください。
絶対に、間違いなく発電所周辺に異常な放射線は存
在しませんから。
■「原発は事故だけではなしに、人の心まで壊して
いるのですから。」
これについては理由の無い差別を生んでいるという
点では賛同しますが、同時に誤った知識を流布して差
別を生んでいる事も人の心を壊している事に他ならな
いと思います。
ここから暫くの区間は『中学二年生の女子生徒が
泣きながら以下のように発言した』という位置付け
になっています。
もしこの話が真実ならば、正直私は何が彼女にこ
こまでの誤解を植え付けてしまったのか、憤りすら
感じるところです。
■「私は泊原発のすぐ近くの共和町に住んで、二四
時間被曝している。」
もちろん調べれば解る事ですが、泊原子力発電所
の周辺に有意な放射能は漏れていません。
測定すれば一発で解ることです。
彼女はこの時点で完全に誤解し、無いはずの被曝を
有るモノとして自分が被曝者だと思い込んでしまって
いる状況にあるわけです。
■「原子力発電所の周辺、イギリスのセラフィール
ドで白血病の子どもが生まれる確率が高いという
のは、本を読んで知っている。」
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セラフィールドでは確かに白血病の発生率が高い事
が知られています。
放射線医学総研のQ&A によると以下の事が判明し
ているそうです。
・ シースケール町という町だけが通常の10倍もの
発生率がある。
・ セラフィールド原子力施設からの廃棄物による住
民の被曝線量は、被曝限度範囲内で、このため被
曝が一義的に小児白血病の発症頻度増加の原因
とは結論できない。
・ 薬剤やウィルスなどの関与も疑われている。
・ イギリスには、セラフィールド周辺以外にも小児白
血病の多発地帯があり、それらは原子力施設と無
関係であるなどが明らかにされてきた。
・ セラフィールド原子力施設に勤める父親の子供に
発症した小児白血病症例4例に注目してみると、
受精前6カ月間の被曝線量が高い父親の子供に
白血病の相対リスクが高い傾向がでている。未だ
症例数が少ないため、この結論が真実か否か更
に検討を加える必要がある。
・ 現在イギリスでは、他の原子力施設周辺でも調査
が行われている。
・ 広島、長崎の被曝者の子供に白血病の増加は無
い。
彼女がセラフィールドについでどのように書かれた
本を読んだのかはわかりませんが、恐らく「現状では
詳細は判明していない」という事がわからなかったか、
疑心暗鬼の為に絶対原発による被曝で白血病になる
のだと思い込んでしまっているのではないかと思いま
す。
また、逆にセラフィールド以外の原子力発電所立地
地点で白血病発生率が異常に高くなっているという話
が無いという事にも気が回らなかったようです。
それだけ『原子力発電所= 放射能= 自分も被曝して
いる= 子供が白血病になる』という図式に洗脳されき
ってしまっていたのかもしれません。
■「『私も女の子です。年頃になったら結婚もする
でしょう。私、子ども生んでも大丈夫なんですか?』
と、泣きながら三百人の大人たちに聞いているので
す。でも、誰も答えてあげられない。」
誰も答えてあげられなかった。と言う事はです。
つまり、その会場には一人として原発周辺の本当の
放射線の状況を知っている人が居なかったという事な
のでしょうか?
もしくは知っていても、大丈夫なのだと理論的に説明
してあげられる人が居なかったと言う事でしょうか。
最悪、故意に危険だと思わせておきたかったので敢
えて説明しなかったという可能性も否定できなくなりま
す。
汚染が無い事も放射線が漏れていない事も、測定
すれば解ります。先ほども書きましたが放射線は検
出器に検出される事を絶対に隠せないのですから。
■「『原発がそんなに大変なものなら、今頃でなく
て、なぜ最初に造るときに一生懸命反対してくれな
かったのか。まして、ここに来ている大人たちは、
二号機も造らせたじゃないのか。たとえ電気がなく
なってもいいから、私は原発はいやだ』と。ちょう
ど、泊原発の二号機が試運転に入った時だったんで
す。
『何で、今になってこういう集会しているのか分か
らない。私が大人で子どもがいたら、命懸けで体を
張ってでも原発を止めている』と言う。
『二基目が出来て、今までの倍私は放射能を浴びて
いる。でも私は北海道から逃げない』って、泣きな
がら訴えました。」
もう完全に原子力発電所が放射能を出していて、今
現在も自分は被曝している、プラントが増えたら被曝
量も2倍になるという、誤った認識で完全に洗脳され
た状態になってしまっているんです。
なぜ、なぜ誰も本当の事を話してあげないのでしょう
か? 実情を知らないから話してあげられないのでしょ
うか?
[福島第一原子力発電所モニタリングデータ]
グラフの山になっている所は降雨により一時的に
測定値が増えたもので、異常ではありません。空
気中にはチリ等と一緒に自然の放射性物質が漂っ
ています。雨が降るとそれらが雨滴などに付着し
て地面にたまるため、検出される放射線の量が一
時的に多くなります。また、雨がやむと元に戻り
ます。(東京電力解説より)
ちょっと調べれば解ることなのに。
それこそ直接近くにある原子力発電所を見に行って
やれば、現実的には自分には全く影響を及ぼしてい
ない事が解るのに。
非常に憤りを感じます。
確かに初めから原子力発電所が無ければこんな話
にはならないという意見もあるでしょう。
でも、あっても実際には問題の無いものだと言う、正
しい認識を得ていれば、こんな事にならないのは間違
いありません。
私は時々地元福島の高校でパソコン講座の講師補
助のボランティアをしていますが、こんなに誤った認
識をしている生徒は居ません。
きちんとした教育を受けていたり、発電所に見学に
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行っていたりすれば、余計な心配をすることなく生活
できるんです。
こんな状況を見て知っている自分としては、明らかに
彼女が育った周囲の環境を疑いたくなります。
親は? 先生は? 自治体は? そして電力会社はいっ
たい何を教えているのかと。
そしてどうしても頭の片隅から消えないのが「こんな
事が本当にあったのか?」という事です。
本当にちょっと調べれば本当の事が解るんです。
にも関わらず、それをせずにただ自分が被害者だと
盲目的に思い込んでいる。
おかしい話です。
なぜそこまで恐れて居ながら、自分からその敵対す
べき原発の事を調べようとしないのでしょうか。
そして親や先生、近所の住民はなぜ彼女達のような
誤解による無用の不安を抱えている子供達に本当の
事を説明してあげないのでしょうか。
実におかしい話です。
■「女の子同志ではいつもその話をしている。結婚
もできない、子どもも産めないって。」
やはり彼女の周囲の子供達は全員同じような誤った
認識を持ってしまっているようです。
これはもう町ぐるみの問題と言えるでしょう。
■「そういう悩みを今の中学生、高校生が持ってい
ることを絶えず知っていてほしいのです。」
以上の少女の訴えに対し、著者は読者に向けてこ
のように呼びかけています。
ではそういった悩みを持たせてしまっている原因は
何なのか。それをハッキリ認識して戴きたい。
原発に反対する。それは個人の主義主張のあるとこ
ろですから、構わないと思います。
ですが、間違った知識を子供達や何も知らない人々
に植え付けるという行為は許しがたいです。
反対するにしても、現状を知った上で、理解した上で
反対して欲しい。
確かに反対する人の中には原発というものをある程
度きちんと知った上で、それでもやはり反対するという
スタンスの人もいます。
彼らとは会話が通じます。私が賛成する部分と、彼ら
が反対する部分について、お互いに理解できるから
です。
ですが、しばしば見うけられる、誤った知識を振りか
ざして反対する行為は実に遺憾に思います。
少々感情的になってしまいましたので、少し落ち着
きましょう。
とにかく、少なくとも子供達には、客観的な正しい現
状を教えてあげて欲しいと思います。
特に学校教育機関関係者のみなさんにお願いした
いです。原発立地町村なら、少なくとも一度くらいは学
校総出で発電所見学をするくらいはして欲しいと切に
願うところです。(地元福島ではやっているようです
が)
ここからは、元の文章の引用についてコメントする書
式に戻ります。
■「今は電気を作っているように見えても、何万年
も管理しなければならない核のゴミに、膨大な電気
や石油がいるのです。それは、今作っている以上の
エネルギーになることは間違いないんですよ。」
確かに廃棄物処理にはエネルギーが必要です。
必要ですが、原子力発電で発電した以上のエネル
ギーを要すると言う事は決してないでしょう。
廃棄物処理をして埋設するのに、135万kW の電力
や石油はは使いませんし、貯蔵施設の建設と管理期
間中の運営にエネルギーは使っても、貯蔵自体はエ
ネルギーを必要としません。
また、何万年も管理しなければならないという事も無
いと思います。原子力委員会は、基本的に埋設が完
了して、施設が閉鎖された後は管理の必要が無いよう
な方策を基本とし、技術的には不要であっても、国民
の安心を得るために、処分場の閉鎖後も一定期間の
管理体制を維持することについて検討するとしていま
す。
埋設した後の管理の為にはセンサーの稼動と管理
人が生活するのにエネルギーが必要なくらいでしょう。
ですが、それが発電量に匹敵するものではない事は
容易に理解できると思います。
従って廃棄物処理に発電した以上のエネルギーが
要るという話は誤りだと思います。
■「それに、その核のゴミや閉鎖した原発を管理す
るのは、私たちの子孫なのです。そんな原発が、ど
うして平和利用だなんて言えますか。だから、私は
何度も言いますが、原発は絶対に核の平和利用では
ありません。」
原発の後始末をするのは確かに後の世代になるで
しょう。正確には私の世代からそれを受け継がねばな
らないと言えます。
ですが、原子力発電は原子力の平和利用であると言
えると私は思います。
これは今現在必要なもの。もしこれが無かったら現
実問題として困ってしまうものなんですから。
原子力を戦争に使うわけじゃないです。電力エネル
ギーを取り出すために使って、そして現実に世の中を
支えているんです。病院の電子医療機器だって、航空
管制システムだって、電力で動いています。これは
「核の平和利用」に相違ないと私は思います。
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■「だから、私はお願いしたい。朝、必ず自分のお
子さんの顔やお孫さんの顔をしっかりと見てほし
いと。果たしてこのまま日本だけが原子力発電所を
どんどん造って大丈夫なのかどうか、事故だけでな
く、地震で壊れる心配もあって、このままでは本当
に取り返しのつかないことが起きてしまうと。これ
をどうしても知って欲しいのです。」
私からは同じような話を提示したいです。
果たしてこのまま原子力を止めたとしたら、アメリカも
含めて現状では原子力に頼らざるを得ない事が解っ
ているこの現実世界で、代替も確保せず、エネルギー
消費を止める事も無く、原子力発電プラントを無くして
しまって大丈夫なのかどうか。
石油の枯渇問題だけではなく、CO2問題や、将来
的に中国等の発展によって石油やガスが持っていか
れ、エネルギーの日本への配分量が減ってくる心配も
あって、このままでは将来的にエネルギー危機を現実
のものとしてしまう危険性があるのだと。
これをどうしても知って欲しいのです。
というわけで、以上のように、特に後半部分に誤った
記述があまりにも多く見受けられます。
ぜひ鵜呑みにして、誤った知識を持ってしまわない
よう、またその誤った知識を広めてしまわないようにし
て頂きたいと、切にお願いしたいと思います。
これらの誤解を無くしてこそ、前述のような悲劇的な
差別問題も回避できるようになるのですから。